水で薬を飲む理由は?牛乳やお茶で飲むと良い場合は?

 薬を処方された場合、水や白湯で薬を服用するのが一般的ですが、お茶やコーヒー、牛乳で服用しては駄目なのでしょうか?

 水や白湯で薬を服用する理由、お茶やコーヒー、牛乳で服用してはいけない理由などを、飲み物と薬の飲み合わせについて紹介します。

 水や白湯で薬を服用する理由

 市販の薬のパッケージや説明書の服用方法を読むと、「水かぬるま湯で」と書いてありますよね。水や白湯で薬を服用する理由は、薬を腸に届けるためです。

 私達の身体を張り巡らしている血管。血液には、栄養素や酸素、薬の成分を身体の隅々まで運ぶ役割があります。血液に薬の成分を入り込ませるためには、腸に薬をスムーズに届けなければいけません。水なしで薬を服用すると、薬が腸に届かず、薬の効果を得られません。もちろん、水の量が少なくても、薬が腸に届きません。

 また、薬が溶ける場所によっては、身体に悪影響を与えるおそれも。例えば、薬が喉や食道で止まってしまうと食道炎を、胃で止まってしまうと胃潰瘍や胃炎を引き起こす可能性があります。

 お茶やコーヒーで薬を服用しては駄目な理由

 何故、お茶やコーヒーで薬を服用しては駄目なのかと聞かれた時に、「カフェインが含まれているから。」と答える方が多いと思います。

 実は、お茶やコーヒーに含まれるタンニンが理由です。タンニンはポリフェノールの一種ですね。造血剤などの鉄分を含んだ薬は、タンニンを含む飲み物で服用してはいけません。タンニンと鉄分は結合しやすく、身体に鉄分が吸収されづらくなります。

 お茶と一言でいっても、種類がたくさんありますよね。コーヒーも含めて、飲み物100mlあたりに含まれるタンニンの量を確認しておきましょう。
・コーヒー:110mg
・紅茶:100mg
・玉露:100mg
・烏龍茶:32mg
・緑茶:18mg
・麦茶:10mg

 緑茶や麦茶に含まれるタンニンの量であれば問題ないと思いますが、気になる方は、薬を服用してから1時間経ってお茶やコーヒーを飲んでください。薬は30分以内に腸に届き吸収され始めるので、1時間経っていれば、薬の効果が失われることはありません、

 牛乳で薬を服用すると悪い場合

 何故、牛乳で薬を服用しては駄目なのかと聞かれた時に、「牛乳を飲むと、胃に膜を張るから、薬の効果を得られない。」と答える方が多いと思います。確かに、お酒を飲む前に牛乳を飲んで、胃に膜を張ると酔わないと言われてきましたが、最近の研究で、これは信憑性が乏しいことが判りました。

 実は、カルシウムが理由です。カルシウムは丈夫な骨づくりに欠かせない栄養素。小学校の給食でも出るほどなのに、何故、カルシウムと薬の組み合わせが良くないのでしょうか?

 タンニンが鉄分と結合しやすいように、テトラサイクリンと結合しやすく、身体に抗生物質の成分が吸収されづらくなってしまうのです。薬の効果が25%を下回ると考えられています。これでは、薬を飲む意味がありませんよね。

 まとめ

 水や白湯、お茶やコーヒー、牛乳などの飲み物と薬の飲み合わせについて紹介しました。

 血液に薬の成分を入り込ませるためには、腸に薬をスムーズに届けなければいけません。水や白湯で薬を服用して、薬が体内を移動しやすい環境を整えましょう。また、お茶やコーヒーに含まれるタンニンは、鉄分と結合しやすく、鉄分の吸収を妨げてしまうので、造血剤などの鉄分を含んだ薬は水や白湯で服用するようにしましょう。

 牛乳には、牛乳で薬を服用すると悪い場合と良い場合があり、これは薬に含まれる成分によって異なります。カルシウムはテトラサイクリンと結合しやすく、抗生物質の成分の吸収を妨げてしまいます。一方、インドメタシンファルネシルは、牛乳で飲めば吸収されやすくなります。

 薬の種類や成分によって、飲み物を飲み分けて、薬の効果をしっかり得ましょう。

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