アルコール消毒が効かないライノウイルス。症状や予防法は?

 風邪の9割はウイルスが原因ですが、風邪のウイルスは何種類存在しているかご存じでしょうか?なんと200種類もあるのです。その中でも、冬に私達を苦しめるのはライノウイルスだといわれています。

 症状を含めて、ライノウイルスの特徴、予防法、注意点を紹介します。

 特徴

ライノウイルスとは?

 ライノはギリシア語で「鼻」のこと。つまり、ライノウイルスによる風邪はから感染する風邪です。9月から5月にかけて流行し、1月が最も流行るといわれています。

症状は?

 先述したように、ライノウイルスによる風邪は鼻から感染する風邪なので、鼻や喉など、上気道(気管より上)で炎症が起きます。また、ライノウイルスは33度を超える環境下では生存できないため、体温が高くなる下気道で炎症が起きることはありません。潜伏期間は3日程度です。

 主な症状は、喉の痛み、咳、鼻づまり、頭痛で、発熱することは稀です。咳が2週間程度続くこともあります。

 私は毎年、冬になると2回は風邪をひくのですが、この風邪の原因はライノウイルスだと思っています。自己判断なので、本当にライノウイルスなのかどうかはわかりませんが、発熱することは確かにほぼありません。また、その他の症状が落ち着いても、咳だけが2週間程度残ります。この咳をなんとかしたいと思い、ドラッグストアで薬剤師に相談したことがあるのですが、咳だけは残りやすいのだとか。を飲んでも、この残る咳に対しては、効果をあまり期待できないというアドバイスをいただきました。それ以降、咳が残ったら、「風邪がもうすぐ治る」と、いい方向に考えるようにしています。

免疫は得られる?

 風邪を一度ひくと、風邪の免疫を得られて、風邪を二度とひかないように思われるかとしれませんが、残念ながらこの免疫は役に立ちません。というのも、風邪のウイルスは200種類も存在しているうえに、ライノウイルスの血清型は数百種類あるといわれています。風邪を一度ひいても、次にひく風邪は別のウイルスによるものである可能性があり、また、同じライノウイルスであっても、別の血清型によるものである可能性が高いのです。これでは、インフルエンザのようにワクチンをつくることも難しいですね。

 予防法

 風邪を予防するにはアルコール消毒が有効だとよく聞きますが、実はライノウイルスにはアルコール消毒の効果がありません。

 しかし、ライノウイルスだからこそ有効な予防法があります。

鼻を覆って温める

 繰り返しになりますが、ライノウイルスによる風邪は鼻から感染する風邪。鼻が冷たいと感じたら、要注意です。マフラーやマスクで鼻を覆って温めると、鼻の粘膜の働きが高まり、ライノウイルスに感染しにくくなります。

マスクを装着する

 マスクのフィルターはウイルスを通してしまいますが、ウイルスを含んだ飛沫を通さないので、飛沫感染を防ぐことができます。

 また、顔に付いているウイルスが付着した手で、食べ物を食べたり、鼻を触ったりすることで、口や鼻からウイルスが体内に入り込む(接触感染する)のですが、マスクを装着することで、手で顔を触りにくくなります。接触感染を防ぐこともできるのです。

喉をマッサージする

 冬は空気が乾燥するので、唾液が出づらくなります。唾液には口の中の細菌をやっつける働きがあります。頬骨と耳の間を指の腹でぐるぐるとマッサージしたり、顎の内側を両手の親指でゆっくり押し上げたりすると、唾液が出やすくなりますよ。

 注意点

 普段何気なくしていることが、風邪を悪化させている可能性があります。

 注意点をみていきましょう。

鼻毛を手入れし過ぎない

 鼻から鼻毛が出ていると気になりますよね。周りから指摘されて恥ずかしい思いをしたことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?しかし、鼻毛にはウイルスの侵入を防ぐ働きがあります。鼻毛が出ていたら、周りから見えない程度にカットしましょう。鼻毛を短くし過ぎると、ウイルスの侵入を防げません。また、鼻毛を抜くと、毛穴から雑菌が入ってしまい、炎症を起こすおそれがあります。カットするようにしてください。

咳は我慢しない

 鼻毛を通過したウイルスは、次は扁桃腺、喉の繊毛の2箇所で試練を受けることになります。喉がイガイガして、咳が出るのは、喉がウイルスを排出しようと防御反応を起こしている証拠。咳を我慢したり、咳止めの薬を飲んだりするのは控えましょう。

 また、喉が乾燥すると、異物を排除する喉の繊毛の動きが悪くなり、ウイルスを通過させやすくなります。口呼吸ではなく、鼻呼吸をするように意識しましょう。

症状が一週間以上続くなら

 ウイルス性の風邪であれば、一週間程度で完治するといわれています。咳だけが二週間程度続くこともありますが、二週間以上経っても完治しない場合は、肺炎を併発している可能性があります。放っておくと重症化するおそれも。ただの風邪だと考えずに、病院を受診しましょう。

 まとめ

 症状を含めて、ライノウイルスの特徴、予防法、注意点を紹介しました。

 ライノウイルスは1月に最も流行る風邪のウイルスで、喉の痛みや咳、鼻づまりや頭痛など、一般的な風邪の症状を引き起こします。ライノウイルスの血清型は数百種類あるといわれており、一度風邪をひいたからといって、免疫がつくわけではありません。

 ライノウイルスによる風邪は鼻からくる風邪なので、鼻を覆って温めることで予防できます。また、鼻毛を手入れし過ぎる(短くカットする)のはやめてくださいね。風邪を予防して、春まで元気に過ごしましょう。

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