妊娠中に坐骨神経痛になりやすい原因と痛みを軽減する方法

 妊娠週数が進むと、お腹が大きくなりますが、妊娠して変化するのはお腹だけではありません。歩こうとしたり、立とうとしたりした時に下半身に痛みが走る、坐骨神経痛になる場合があります。

 妊娠中に坐骨神経痛になりやすい原因と痛みを軽減する方法を紹介します。

 坐骨神経痛とは

 坐骨神経痛とは、その名のとおり、坐骨神経に痛みを感じる症状です。坐骨神経は腰から脚にかけて伸びていて、神経が圧迫されたり、刺激されたりして、痛みを感じます。

 坐骨神経痛は腰痛から始まり、やがて、お尻、足の付け根、太ももにと、痛みが下がっていきます。

 妊娠中に坐骨神経痛になりやすい原因

 坐骨神経痛の原因には、若い方であれば腰椎椎間板ヘルニア、お年寄りであれば腰部脊柱管狭窄などがあります。しかし、妊娠すると、年齢に関係なく坐骨神経痛になる妊婦さんがいます。

 その原因を詳しくみていきましょう。

リラキシンの分泌

 リラキシンは妊娠中に分泌量が増える女性ホルモンの一種。分娩がスムーズに進むように、産道周りの関節や靭帯を緩める働きがあります。関節や靭帯が緩まると、骨盤が不安定になったり、筋肉に負担がかかりやすくなったりし、坐骨神経が圧迫されて、痛みを感じるようになります。

 10ヶ月の妊娠期間は初期、中期、後期、臨月に分けられますが、リラキシンの分泌量が特に増えるのは、妊娠後期、臨月です。

反り腰

 妊娠週数が進み、お腹が大きくなると、妊婦さんの姿勢は変わります。重いお腹によって、身体が前に傾く前傾姿勢になりやすくなります。前傾姿勢になると、猫背になって、肩や首回りの血流が悪くなると分かっている妊婦さんが多いため、前傾姿勢にならないように、骨盤を前傾させて、上半身を後ろに反らせる反り腰になってしまうのです。

 反り腰になると、腰椎が不自然に曲がってしまい、脊柱管(神経の通り道)が狭くなって、坐骨神経痛になります。反り腰はお尻の筋肉にも負荷がかかるため、腰だけでなくお尻に痛みを感じる方もいます。

運動不足

 安定期に入ると、マタニティヨガに通うなどして、身体を適度に動かす妊婦さんが多いのですが、妊娠初期は用心して、また、妊娠後期は動くのが億劫になります。10ヶ月の妊娠期間を通して考えると、妊娠中は運動不足になりがちです。座ったり、寝転んだりする時間が長いと、腰やお尻に負担がかかり、坐骨神経が圧迫されて、痛みを感じるようになります。

 痛みを軽減する方法

 妊娠して坐骨神経痛になった妊婦さんは「出産したら、坐骨神経痛は治るでしょ。」と思うかもしれませんね。しかし、中には出産しても坐骨神経痛が治らない、坐骨神経痛の痛みで分娩時にいきめないという妊婦さんもいます。坐骨神経痛を軽く考えていると、出産や育児に支障が出る可能性があります。

 妊娠していない場合、薬を服用したり、リハビリやマッサージを取り入れたりして、坐骨神経痛の治療を進めます。しかし、妊婦さんは服用できる薬に制限があります。また、坐骨神経痛を引き起こすリラキシンは、分娩時に必要なホルモンなので、分泌を抑えると分娩時のリスクが高まります。

 妊娠中は、坐骨神経痛にならないように予防する、また、坐骨神経痛の痛みを軽減するしかないのです。坐骨神経痛の痛みを軽減する方法をみていきましょう。

座る姿勢を正す

 前傾姿勢や反り腰にならないよう、身体のバランスを意識して、正しい姿勢を保ちましょう。椅子に座る時は足を組まず、体重がお尻に左右均等に乗りかかるように座ります。

 床に座る時は、座布団やクッションをお尻に敷いて、足を正面にまっすぐ伸ばして座ります。足を横に流す横座りはバランスが悪く、また、体育の授業で習った三角座りはお尻の一部分に負担がかかるのでやめましょう。

横向きに寝る

 足をまっすぐ伸ばして仰向けに寝ると、敷き布団と腰の間に隙間ができ、腰に負担がかかります。寝返りを打って、仰向けから横向きなど、体勢が変わればいいのですが、仰向けに寝る時間が長いと、寝転んでいても反り腰になってしまいます。足を曲げて仰向けに寝ると、敷き布団と腰の間に隙間ができにくくなるので、仰向けに寝たい場合は、膝にクッションを敷くなどしましょう。

 また、妊娠後期に入ると、仰向けで寝るのがしんどくなる妊婦さんが多いです。横向きになり、足と足の間に抱き枕を挟んで寝るシムズの体位は、坐骨神経痛の軽減にも繋がるのでおすすめです。

ストレッチをする

 坐骨神経痛を抱えていると、身体を動かすのが嫌になると思いますが、身体を適度に動かさなければ、体重が増えたり、身体が冷えたりして、坐骨神経痛を悪化させる可能性があります。血液の流れが良くなっているお風呂上がりに、軽くストレッチをして、筋肉をほぐすことで、坐骨神経痛の悪化を防げます。

 ただし、痛みが強い時に無理をしてストレッチすると、痛みが強まるおそれがあります。痛みが強い時、また、お腹が張っている時にストレッチをするのはやめて、身体の調子がいいと感じる時に、積極的にストレッチをするようにしましょう。

骨盤ベルトを巻く

 身体のバランスを均衡に保つためには、正しい姿勢を意識しなければいけません。しかし、ずっと意識し続けていると、ストレスがたまりますよね。骨盤ベルトを骨盤に巻けば、骨盤が歪むのを予防したり、身体の左右のバランスを保ったりすることができます。産前から産後の骨盤矯正まで長く使える骨盤ベルトがあるので、1つ持っておいても損はありません。

 私は第1子の妊娠でも、第2子の妊娠でも坐骨神経痛になりましたが、「トコちゃんベルト2」を骨盤に巻くと、1ヶ月程度で痛みが軽減されました。巻き方も説明書に記載されていて、慣れたら短時間で巻くことができます。坐骨神経痛に悩んでいる方は是非試してみてください。

 まとめ

 妊娠中に坐骨神経痛になりやすい原因と痛みを軽減する方法を紹介しました。

 妊娠中の坐骨神経痛の原因はリラキシンの分泌、反り腰、運動不足などです。妊娠していない場合、薬を服用して、治療を進められますが、妊婦さんは服用できる薬に制限があり、また、坐骨神経痛を引き起こすリラキシンは、分娩時に必要なホルモンなので、分泌を抑えると分娩時のリスクが高まります。妊娠中は、坐骨神経痛にならないように予防する、坐骨神経痛の痛みを軽減するしかありません。座る姿勢を正す、横向きに寝る、ストレッチをする、骨盤ベルトを巻くなどして、痛みを軽減しましょう。

 妊娠して坐骨神経痛になった妊婦さんは「出産したら、坐骨神経痛は治るでしょ。」と思うかもしれませんが、中には出産しても坐骨神経痛が治らない、坐骨神経痛の痛みで分娩時にいきめないという妊婦さんもいます。妊娠中で大変だとは思いますが、坐骨神経痛になったら、早めに対処し始めるようにしましょう。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする