妊娠中、授乳中に風邪薬を飲まずに風邪を治す方法

 日本人は一年間に風邪を3回ひくといわれています。特に15歳〜39歳の女性は風邪をひきやすいのだとか。妊娠中に風邪をひく妊婦さんもいらっしゃるのではないでしょうか?

 風邪の症状の中でも、咳、喉の痛み、痰に焦点をあてて、風邪薬に頼らずにこれらの症状を緩和する方法を紹介します。薬を飲めない妊婦さんはもちろん、手元に薬がなくて飲めない、薬が嫌いで飲めないという方にも参考になる話なので、是非ご覧ください。

 夜に咳が出やすい理由

 起きている時は咳が落ち着いているのに、夜布団に入ると咳が止まらないということはありませんか?

 実は、夜は咳が出やすいのですが、その理由は3つあります。

1. 夜は副交感神経が優位になり、気管支が狭くなるから。
2. 冷えた空気と温まった身体の温度差で、気管支が敏感になるから。
3. 仰向けになることで、鼻水や痰が喉に溜まりやすくなるから。

 身体を起こしている状態では、鼻水が気管をスムーズに流れていくのですが、仰向けになると、鼻水が喉に溜まってしまいます。これは夜だけでなく、昼寝をしようと寝転がっても咳が出やすくなるということです。風邪を治すには睡眠をしっかりとることが大事ですが、咳が止まらなければ、夜も昼も寝られず、体調を更に悪化させてしまう可能性があります。

 妊娠中、授乳中に服用した薬が赤ちゃんに与える影響

 妊娠中や授乳中に薬を飲むと、赤ちゃんに次のような影響を与えるおそれがあるといわれています。

妊娠4週〜7週まで

 赤ちゃんの脳や目、耳や内臓などの器官がつくられる時期(器官形成期)。この時期に薬の影響を受けると、細胞分裂が正常に行われず、赤ちゃんの形態異常が起きる可能性があります。

妊娠16週〜出産まで

 赤ちゃんの形態異常や障害が起きる可能性は低くなりますが、薬が胎盤を通過して、赤ちゃんに移行するため、発育や機能の発達に影響を与える可能性があります。

 また、28週以降は影響をより大きく受けやすいです。

授乳期

 薬のほとんどが母乳に移行し、赤ちゃんは消化管を通して吸収します。

 薬を使わずに、喉の痛み、咳、痰を和らげる方法

 薬を飲んだからといって、必ずしも赤ちゃんに影響を与えるとは限りませんが、もしものことを考えると、薬を飲むのはできるだけ控えたいですよね。

 薬を使わずに、風邪の症状を和らげる方法を紹介します。

はちみつ大根

はちみつ大根とは

 江戸時代から風邪薬の代用品として人気のはちみつ大根。はちみつには、殺菌作用や咳を止める作用、粘膜の炎症をしずめる作用があります。また、大根のイソチオシアネートという辛味成分には、殺菌作用や抗酸化作用、消炎作用や痰を切る作用があります。はちみつと大根を合わせて身体に取り入れることで、喉の炎症を抑え、咳を和らげることができるのです。

作り方

 作り方はとても簡単!
1. 大根を3cmほどに角切りして、容器に入れます。
2. 大根にはちみつをかけます。
3. 常温で3時間放置します。

 これでできあがり!大根の量もはちみつの量も適当でOK。大根から自然と水分が出て、はちみつと混ざります。そのまま飲んでもいいし、お湯で割ってもいいし、ヨーグルトに混ぜてもいいです。

 夏場に常温で3時間放置するのは衛生的に心配ですよね。また、3時間も待てないという方もいらっしゃると思います。こんな場合は、大根をすりおろして、はちみつをかけると、大根から水分が出る時間をグッと短縮できます。

 冷蔵庫で3日間保存可能ですが、放置時間が長ければ長いほど、味が落ち、また、大根の香りがキツくなるため飲みにくくなります。3時間放置したら、できるだけ早く飲んで、新たに作るほうが飲みやすいです。

 はちみつの代わりに、マヌカハニーをかけると効果倍増!マヌカハニーは、食中毒や肺炎を引き起こす黄色ブドウ球菌、慢性胃炎、胃潰瘍を引き起こすピロリ菌まで殺菌できます。はちみつよりも殺菌効果が高いんです。先ほど、はちみつと大根は最強タッグだと言いましたが、マヌカハニーと大根こそ、最強タッグですね。

注意点

 はちみつにはボツリヌス菌が含まれています。1歳未満の赤ちゃんは腸内環境がまだ整っていないので、腸内でボツリヌス菌が増殖し、幼児ボツリヌス症を引き起こすおそれがあります。幼児ボツリヌス症は、最悪の場合死に至る病気です。はちみつもマヌカハニーも、1歳未満の赤ちゃんには絶対に食べさせないようにしましょう。

焼き梅

焼き梅とは

 焼き梅とは、その名のとおり、焼いた梅。梅干しに含まれているクエン酸には、抗菌作用や疲労回復作用があります。梅干しを焼くことで、梅干しに含まれる糖分とクエン酸が化学変化を起こし、「ムメフラール」という血行を促進する成分が生まれ、身体を温めてくれます。また、梅干しに含まれるベンジル-β-D-グルコピラノシドという成分には、喉の痛みを和らげる鎮痛作用があります。

作り方

 フライパンに梅干しを置いて、焦がさないように、弱火で10分程加熱するだけです。時々転がすと、満遍なく熱が加わりますよ。一度加熱したら、冷えてもムメフラールは消えないので、いくつか作っておくと便利です。

上半身を軽く起こして寝る

 先述したように、仰向けになると、鼻水が喉に溜まってしまい、咳や痰を引き起こします。咳が止まらなくて寝られない場合は、床に対して上半身を30度起こして寝ると、多少楽になります。頭だけを高くせずに、腰から頭にかけてだんだん高くなるように、クッションやバスタオルなどで調整するといいですよ。

 妊婦さんでも飲める漢方薬

 妊娠中、授乳中は薬に制限がありますが、漢方薬であれば飲めるものもあります。咳、喉の痛み、痰に効く、おすすめの漢方薬を紹介します。

香蘇散(こうそさん)

 喉の痛みを含む、初期の風邪に効果的な漢方薬です。身体にだるさを感じたり、「風邪をひいたかも・・・」と思ったりしたら、早めに飲んで、早めに治してしまいましょう。

麦門冬湯(ばくもんどうとう)

 咳を止め、痰を出しやすくしてくれる漢方薬です。枯れた声、乾燥やタバコで荒れた喉にも効果があります。気管支炎や気管支喘息の治療薬として用いられたり、吐き気を抑えてくれるので、妊娠中のつわりに対しても処方されたりします。
 咳が止まらず寝られなかった時に私も服用しましたが、服用して3回目で咳が止まり始めました。麦門冬湯は漢方薬ですが、即効性が高いようで、夜に服用して翌朝には症状が改善されていたという方もいるようです。効果が表れる時間や感じ方は人それぞれですが、西洋薬と同じぐらいの即効性はあるのではないでしょうか。

 まとめ

 咳、喉の痛み、痰に焦点をあてて、風邪薬に頼らずにこれらの症状を緩和する方法を紹介しました。

 妊婦さんが内科や耳鼻科に行っても、妊娠中であることを理由に薬を処方してくれない病院が多いです。かかりつけの産婦人科に診察してもらうのが一番ですが、休診日で診てもらえない時もあります。薬を飲めない妊婦さん、薬を飲みたくない方は、咳、喉の痛み、痰に効くはちみつ大根や焼き梅を試してみてください。また、漢方薬なら妊婦さんでも飲めるものもあります。かかりつけの産婦人科や薬局で相談して、ご自分にあった薬を選んでくださいね。

 咳が長引く場合、気管支炎や肺炎などにかかっている可能性もあります。心当たりのある方は病院で診てもらうようにしてくださいね。

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