授乳中にアルコールを摂取するリスクと工夫

 アルコール飲料のCMやパッケージには「妊娠中、授乳中の飲酒は控えましょう。」と記載されているとおり、妊娠中、授乳中のアルコール摂取は胎児や赤ちゃんに影響を与えます。お酒がどんなに好きなお母さんでも、妊娠がわかったら断酒しますよね。しかし、産後1年間断酒するとなると、トータルで約2年間もお酒を飲まないことになります。お酒が好きなお母さんにとって、長期間の断酒はストレスになるのではないでしょうか。

 授乳中にアルコールを摂取するリスクと工夫を紹介します。

授乳中にアルコールを摂取するリスク

 お母さんが摂取した栄養がたっぷり含まれている母乳。アルコールも例外ではなく、お母さんがお酒を飲んだら、アルコールも母乳に含まれます。授乳中にお酒を飲んだら、母乳を通じて、赤ちゃんもお酒を飲むことになります。

 日本では、未成年の飲酒は禁止されていますよね。禁止されている理由は、アルコールが成長段階の脳や身体に悪影響を及ぼすためです。では、母乳を通じて、赤ちゃんがアルコールを摂取すると、赤ちゃんにどのような影響があるのでしょうか。

 実は、アルコールが赤ちゃんに与える影響について、はっきりと解明されていません。赤ちゃんが眠くなりやすくなったり、ホルモンのバランスが崩れたりするおそれがあると考えられていますが、この症状は一時的なもので、将来的にどのような影響を与えるのかは判っていないのです。ただ、未成年が飲酒すると脳や身体に悪影響を及ぼすことが判っていることから、赤ちゃんがアルコールを摂取しないに越したことはないでしょう。

 また、お母さんがお酒を飲むと、母乳の分泌を促すプロラクチンが抑制されて、母乳の量が減るといわれています。WHOは2歳まで母乳を飲ませることを推奨していますが、授乳中にアルコールを摂取すると、授乳期間が短くなってしまうかもしれないということですね。

授乳中にアルコールを摂取する工夫

 じゃあ、授乳中はお酒を控えないといけないのかというと、必ずしもそうではありません。授乳する時間とアルコールを摂取する時間をうまく調整すれば、赤ちゃんがアルコールの影響を受けなくて済みます。

 アルコールは摂取するとすぐに血液を通じて、母乳に移行します。つまり、お酒を飲んですぐに授乳すると、赤ちゃんもお酒を飲んだことになってしまいます。アルコールが身体からなくなってから授乳すれば、赤ちゃんはアルコールの影響を受けなくて済むのです。

 日本産婦人科医会は、お酒を飲んで2時間半経っていれば、身体からアルコールが消えて、安心して授乳できると発表しています。具体的には、アルコールの血中濃度が半分になるのは、お酒を飲んでから30分後だといわれていて、2時間半後には身体から消えるといわれています。

 ただし、飲む量はもちろん、その時の体調や身体の大きさなど、アルコールの代謝スピードには個人差があります。2時間で代謝されるアルコール量の目安は、体重1キログラムあたり0.5グラム。例えば、体重50キログラムの女性であれば、2時間で25グラムのアルコールが代謝されます。25グラムのアルコールのお酒の目安は、

・ビールなら、350ミリリットル
・日本酒:80ミリリットル
・ワインなら、100ミリリットル
・チューハイなら、350ミリリットル

となります。

 この量はあくまでも目安。断酒している期間が長ければ、お酒に弱くなっているかもしれません。少ない量をゆっくり飲んで、どれぐらいの量で酔うのかを把握して、お酒の量を調整してくださいね。

まとめ

 授乳中にアルコールを摂取するリスクと工夫を紹介しました。

 アルコールが赤ちゃんに与える影響について、はっきりと解明されていませんが、赤ちゃんがアルコールを摂取しないに越したことはありません。もし、授乳中にお酒を飲みたくなったら、アルコールが身体から消える2時間半後に授乳できるように、授乳する時間、アルコールを摂取する時間、飲む量を調整しましょう。

 たまには自分へのご褒美を用意して、ストレスをためずに子育てしましょう。

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