子どもの食物アレルギー4タイプの症状と対策

 赤ちゃんに初めてミルクを飲ませる時、離乳食を食べさせる時に、「食物アレルギーを発症したら・・・」と心配するお母さんも多いのではないでしょうか。

 4タイプの食物アレルギーを、引き起こしやすい原材料や症状、対策を含めて紹介します。

 食物アレルギーとは

 食物アレルギーとは、免疫によって「異物」と認識されてしまった食物成分を摂取し、身体に症状が現れることを指します。最も多い症状の現れ方はじんましんで、その他、咳や喘鳴(ぜんめい)などの呼吸器症状、喉に痒みを感じる粘膜症状、腹痛や下痢、嘔吐などの消化器症状があります。小児期に多い原因の食物は、卵、乳製品、小麦ですが、0歳児をピークに、月齢、年齢を重ねるにつれて患者が減っていきます。

 特定原材料7品目

 2015年に施行された食品表示法により、患者数が特に多い7品目のアレルギー表示が義務付けられました。先述した卵、乳製品、小麦の他、エビ、カニ、そば、落花生の7品目です。ただし、店頭で量り売りされる総菜やパンなど、その場で包装されるもの、注文してから調理するお弁当などでは表示されない場合があります。購入する際には、含まれている食材をよく確認するようにしましょう。

食物アレルギーの種類

 食物アレルギーには主に4種類あります。それぞれの特徴(引き起こしやすい原材料や症状)をみていきましょう。

即時型症状

 食物アレルギーの中で最も多い種類で、原因食物を摂取してから2時間以内に起きる急性のアレルギーを指します。乳幼児期の原因食材としては卵、乳製品、小麦の順に多く、じんましんを発症することがほとんどです。また、咳や喘鳴、腹痛、下痢、嘔吐など、全身にアレルギー症状が現れ、意識が朦朧(もうろう)とするアナフィラキシーショックを発症するおそれもあります。アナフィラキシーショックは生命にも関わるので、疑いがあればすぐに病院を受診しましょう。年齢を重ねるとともに、アレルギー反応は起きにくくなり、多くの場合は小学校に入学するまでに改善されます。

新生児・乳児消化管アレルギー

 新生児や乳児がミルクや母乳を飲んだ後に、下痢になったり、血便が出たり、繰り返し嘔吐したりしてしまうなどの消化器症状が現れるのが一般的ですが、このような症状が現れないことがまれにあります。食欲がない、体重の増えが悪いなど、赤ちゃんの様子が普段と異なるようであれば、病院を受診しましょう。

 授乳を継続したいなら、母乳から赤ちゃんに移行するのを防ぐために、お母さんは乳製品を控えます。ミルクを飲ませる場合は、アレルギー用ミルクに変更して、赤ちゃんの様子を見ます。

乳児アトピー性皮膚炎

 湿疹が出る乳児は多いですが、数ヶ月治療しても湿疹が改善されない場合や治療を止めると再び湿疹が出てしまう場合は、食物アレルギーによるアトピー性皮膚炎かもしれません。血液検査や皮膚検査をして、食物アレルギーかどうかを診断し、食物アレルギーだと診断した場合、原因食物を除去して、湿疹が改善されるかどうか様子を見ます。離乳食が進むと、湿疹から即時型症状に変わり、じんましんを発症することが多いです。

食物依存性運動誘発アナフィラキシー

 学童期に多いアレルギーで、原因食物を摂取して数時間以内に運動すると、アナフィラキシーショックを発症します。原因食物は小麦、エビやカニなどの甲殻類であることが多く、また、水泳などの運動強度が高い(身体にかかる負荷が強い)運動をした後に発症することが多いです。運動前に原因食物を摂取しない、原因食物を摂取した後は運動を控えるといった治療で、アレルギーの発症を防ぎます。

 食物アレルギーの対策

 誰だって、食物アレルギーに苦しむ赤ちゃんを見たくないですよね。中には、アレルギーが発症しやすい月齢を越えるまで、離乳食の開始時期を遅らせようと考えたり、卵や小麦などを離乳食から除去しようと考えたりするお母さんもいらっしゃるかもしれません。しかし、実際食べさせてみないと、アレルギー反応が出るかどうか分からないので、離乳食は生後5ヶ月、6ヶ月から開始し、卵や小麦なども取り入れるようにしましょう。不安であれば、病院が開いている時間に、卵や小麦を使用した離乳食を食べさせるようにしてください。

 食物アレルギーの原因を特定するために、何をいつ食べたのか、食べてから何時間後にアレルギーが発症したのか、医師に説明できるように記録しておきましょう。また、じんましんや湿疹など、皮膚に症状が現れた場合は、症状が現れた箇所を写真撮影して、医師に見せると診断してもらいやすいですよ。

 まとめ

 4タイプの食物アレルギーを、引き起こしやすい原材料や症状、対策を含めて紹介しました。

 食物アレルギーには、即時型症状、新生児・乳児消化管アレルギー、乳児アトピー性皮膚炎、食物依存性運動誘発アナフィラキシーなどがあります。お母さんが子どもの食物アレルギーを怖がるのは当たり前ですが、実際食べさせてみないと、アレルギー反応が出るかどうかは分かりません。アレルギー反応が出ていないのに、離乳食の開始時期を遅らせたり、卵や小麦などを離乳食から除去したりするのはやめましょう。病院が開いている時間に、卵や小麦を使用した離乳食を食べさせるようにすると、万が一、アレルギー反応が出ても、医師の診察を受けることができます。

 子どもが食物アレルギーかどうかを知ることは子育てをするうえで欠かせません。アレルギーを必要以上に怖がらず、子どもの成長の一つだと捉えて向き合っていきましょう。

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